弟からの中国土産 ― 雲南・高黎貢山のBEATON COFFEEが教えてくれた“丁寧さ”: ソアビル歯科医院　院長ブログ

2025年11月02日

☕ 弟からの中国土産 ― 雲南・高黎貢山のBEATON COFFEEが教えてくれた“丁寧さ”

こんにちは、竹ノ塚の歯医者ソアビル歯科医院の鈴木です。

先日、弟から思いがけないプレゼントをもらいました。
それが、中国・雲南省のスペシャルティコーヒー、
**「BEATON COFFEE（比顿咖啡）」**です。

パッケージを開けた瞬間に広がる香ばしい香り。
封を切っただけで「これは丁寧に作られた豆だ」と感じるほど、存在感のあるコーヒーでした。

このBEATON COFFEEは、中国・雲南省の**保山市・高黎貢山（Gaoligong Mountain）**で栽培された、
**アラビカ種ティピカ（Typica）**の豆です。標高は約1300m。

昼夜の寒暖差が大きい高地の気候と、肥沃な赤土の土壌が、
花のような香り（南華花香）と、柑橘や蜂蜜のような甘み（甜橙・蜂蜜）を育てます。

実際に淹れてみると、
最初に感じるのはスッとした柑橘の酸味。
その後に広がる柔らかい甘さと、透明感のある後味が印象的です。
派手ではなく、静かな深みと落ち着きを感じさせる味わいでした。

袋には「GI認証（地理的表示）」のマークがついています。
これは、中国政府が地域特産品として正式に認めた品質証明で、
この豆は「保山小粒咖啡（Baoshan Small Bean Coffee）」として登録されています。

雲南省といえばプーアル茶が有名ですが、
実は近年、コーヒー産地としても世界から注目を集めています。
その中でも保山市は高品質なアラビカ豆の生産地として知られ、
BEATON COFFEEは現地でも高い評価を受けているブランドです。

弟が出張先で見つけて買ってきてくれたこの豆を飲みながら、
「誰かのことを思って選ぶ」という行為のあたたかさを感じました。

仕事の合間に飲む一杯のコーヒーが、
家族や仲間のことを思い出す時間になる――
そんな瞬間が、日々の忙しさの中で心を整えてくれます。

コーヒーを淹れるとき、豆の量・お湯の温度・注ぐスピードを少し変えるだけで味が変わります。
歯科医療もそれと同じで、
わずかな手技の違いや声かけのトーンが、患者さんの安心感や治療結果に大きく影響します。

「誠実さと思いやりをもって、上質な医療を。」
このソアビル歯科の理念を、コーヒーの香りが改めて思い出させてくれました。

日々の診療でも、焦らず、ひとつひとつを丁寧に積み重ねることを大切にしていきたいと思います。

弟が選んでくれた一袋のコーヒーが、
思いがけず、私の日常と仕事を静かに照らしてくれました。
香りの余韻を感じながら、
今日もソアビル歯科で患者さん一人ひとりに丁寧に向き合っていきます。